カジキは、未来について語りにくい魚である。
回遊範囲が広く、国境を持たず、個体数の変化もゆっくり現れる。目の前で増えた、減ったと判断できる存在ではない。そのため、「これからどうなるか」を簡単に言い切ることはできない。
それでも、これまで見てきた生態と人との関係を重ねることで、続いていくための条件は見えてくる。この回では、予測や理想ではなく、現実に立った視点から、カジキのこれからを考える。
🐟 目次
🌊 1. 変わらないもの ― 外洋という環境
カジキの生き方は、外洋という環境に強く結びついている。
広く、均一ではなく、絶えず流れ続ける海。そこでは、定着することよりも、移動し続けることが有利になる。速さや回遊という特徴は、流行や人為的な変化によって生まれたものではない。
外洋が外洋であり続ける限り、カジキの基本的な生き方は大きく変わらない。
🔄 2. 変わり続けるもの ― 人の関わり方
一方で、人の関わり方は変わり続けている。
漁の規模、技術、流通、消費の仕方。どれも固定されたものではなく、時代ごとに調整されてきた。カジキは、その変化の影響を直接受ける魚でもある。
獲りすぎれば減り、距離を取りすぎれば関係が断たれる。人の側の選択が、長い時間をかけて影響を与えていく。
⚖️ 3. 管理と距離の取り方
現在、カジキは国際的な管理の対象になっている。
それは守るためだけの仕組みではない。利用しながら関係を続けるための、現実的な折り合いでもある。
完全に管理し切ることも、完全に自由にすることもできない。そのあいだで、距離を測り続ける必要がある。
🧭 4. 続くということ
カジキがこれからも存在し続けるかどうかは、ひとつの行動で決まるものではない。
日々の漁、流通、消費、管理。その積み重ねが、ゆっくりと結果をつくる。
外洋を回り続けるカジキにとって、「続く」とは変わらないことではない。変わりながら、途切れないことに近い。
🌙 詩的一行
止まらずに動き続けることで、関係もまた続いていく。
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