🐟 鯵8:ヒラアジ(平鯵)

アジシリーズ

優雅に群れ泳ぐ、外洋のスマートアジ


🧩 はじめに

太陽の光を受けて、海の中で銀の鏡のように輝く魚。
それが「ヒラアジ(平鯵)」です。
カイワリやマアジに比べてさらに平たい体を持ち、
群れで優雅に泳ぐ姿が印象的な外洋性のアジの一種。
本記事では、その特徴、生態、食文化を紹介します。


📖 基本情報

項目内容
学名Caranx sexfasciatus
英名Bigeye trevally / Bluefin trevally
分類スズキ目 アジ科 ヒラアジ属
分布太平洋・インド洋の熱帯〜亜熱帯域、日本では南西諸島など
体長30〜80cm
特徴体が極めて平たく、背中が青く光る
食性小魚・甲殻類
生息環境外洋の岩礁周辺・サンゴ礁域

🟦 特徴と見分け方

ヒラアジは名前の通り、体が非常に平たいのが特徴です。
側面は鏡のように輝く銀色で、背中は青緑がかっています。
また、胸びれが長く、尾びれは強く二叉しており、
まるで矢のようなフォルムで海中をすべるように泳ぎます。

マアジやマルアジに比べて体高が高く、
特に成魚では横幅より縦の高さが目立つほど。


🌊 生態

ヒラアジは外洋性で、群れで行動する回遊魚
若魚は沿岸のサンゴ礁や岩礁域に見られますが、
成魚になると深場や外洋に移動します。

昼は群れで中層を泳ぎ、夜になると捕食活動を行うことが多いです。
動きが非常に速く、サンゴ礁の海では他魚を追う姿も見られます。


🍽️ 食文化

ヒラアジは南西諸島や沖縄を中心に、
地元では高級魚として扱われることもあります。

身はしっかりしており、刺身にすると弾力がありながら上品な脂がのっています。
焼き魚やマリネにも向き、見た目の美しさも相まって人気があります。


🔍 他のアジとの違い

比較項目マアジマルアジヒラアジ
体型やや平たい丸く細長い非常に平たい
背中の色金〜銀青〜銀青緑に輝く
生息域沿岸外洋熱帯外洋・サンゴ礁
味わい脂が多いあっさり弾力+旨味強め

💬 ひとことメモ

「ヒラアジ」の名は、体型そのまま。
英名の“Trevally”は外洋性アジ類の総称で、
世界的にも人気のある魚です。
その優雅な泳ぎから“海の鏡”とも呼ばれます。



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